この1年間で中小企業の不正が次々と発覚しました。賞味期限、原材料の偽造や使い回しなど、日頃大切に思っているはずのお客さまへの背信行為が組織ぐるみで行われました。
アオバヤは、創業から100年たってもお客さまに指示される企業でありたいと願っています。そのためには、「100年続くと社員が確信できる会社になる」ことが最も重要だと思います。不正や偽装は、お客さまより先に社員が知り、疑問と憤りを感じることになります。目先のちょっとした利益に目が眩んで、意図的な嘘でお客さまを欺こうとすると、まず、社内に亀裂が生じます。やがて、世の中に必要のない会社として抹消されることになります。
100年企業を目指すアオバヤは、真っ正直な会社でなければなりません。それだけで100年続く保証はありませんが、自己中心的な会社に永続の道はないのです。
会社の成長は、社員一人ひとりの成長の掛け算です。
1.0×1 .0×1.0×1.0=1.00
1.1×1.1×1.1×1.1=1.46
0.9×0.9×0.9×0.9=0.66
一人ひとりのちょっとした成長が連鎖すると大きな成果につながります。逆に、負の連鎖もあるので注意が必要です。
自分のものとして実感しにくい全社や拠点目標もチーム単位だと身近なものとなります。チーム活動をより活性化して、個人の「ちょっと」を合わせて全体の成果につなげていきたいと思います。
この経営計画書は、家族の期待と責任を一身に背負った社員が、生涯幸福設計と将来の理想像を実現するために作成したものです。ここに書かれた目標、方針は、幹部が参加して作成したものですが、最終の利益責任は社長一人にあります。
社長の努めは、社員がやりがいある仕事ができる環境を整えることです。得られた成果は、社員のお手柄です。従って、社員一人ひとりには実行責任を持っていただきます。
今年もたくさんの変化が私たちを待ち受けています。その変化に反応し、行動して乗り越えて行かなければなりません。「変化と行動の経営」こそが私たちの目指す姿です。社長が先頭に立って会社を変革していきます。
共に働ける「よっぽどの縁」に感謝し、明るく元気な職場で、命いっぱい、一人ひとりが輝いている会社にします。
無理を承知で、皆さんに協力をお願いします。
平成20年5月31日
代表取締役社長 高橋 亙