会社経営のバランスは実に繊細です。2月までは、前年比売上104%で推移していました。3月に入ってブレーキが掛かり、4月には症状がさらに強くなって、現状の見込みは年間99%まで落ち込んでいます。第51期最後の3ヶ月で急落しました。
マスタープランの次のページに、「利益計画検討表」を追加しました。今期の計画から、「利益倍増するのに必要な売り上げや粗利益」「利益がゼロになる売り上げや粗利益」などをシュミレーションしたものです。売り上げが10.6%増加すると利益は2倍になり、売り上げが10.6%減少すると利益は0になることを示しています。
コロナショックで6月から9月の実質国内総生産(GDP)は前期比21.7%減と報じられています。これは私たちにとっても対岸の火事ではありません。5月売上予測は、長期計画作成時の78.5%ですので、GDP予測より低くなっています。
会社は赤字になってもつぶれませんが、現金がなくなると倒産します。よりつぶれにくい体質をつくる必要があります。緊急時は、財務体質によって会社の余命が決まってしまいます。AGフィロソフィーの実現を通じて、まずは企業活動が100%停止しても1年間はつぶれない体質をコツコツと作り上げたいと思います。是非とも全員で実現しましょう。
この経営計画書は社員の幸せの実現とお客さまに愛され支持されるいい会社を作るために、数字による計画と目標を明確にし、社員、経営チームとともに全身全霊を込めて書き上げたものです。私は、この経営計画を実行し、お客さまに喜ばれ、長期的なファミリーの仕合わせを実現することを使命として、先頭に立って汗をかき、情熱あふれる経営を行うことを誓います。
令和2年5月29日
代表取締役社長 高橋 亙